しみ対策
●しみとは
しみとは周囲皮膚よりメラニンが多く存在することにより生じ、ほくろ(母斑)をのぞいた後天性の色素性病変と定義されます。
つまり①老人性色素斑(日光黒子)②雀卵斑(そばかす)③肝斑④扁平母斑⑤後天性真皮メラノサイトーシス⑥太田母斑⑦炎症後色素沈着、などです。 皮膚の基底層(浅いところ)でメラニンが増えている①②③の場合は褐色に、真皮浅層から中層のやや深いところにメラニンが増えている⑤⑥の場合は灰青色に見えます。 『しみ』といっても前述のものから基底細胞癌、悪性黒子型黒色種、日光角化症のような悪性の病変のこともあり、きちんと診断を受ける必要があります。
しみの評価:一定の条件で顔全体を撮影し、しみの診断、治療前後での効果判定が必要です。当院ではreBeauという機械で同一条件での評価を行います。
① 老人性色素斑(日光黒子)の治療
長期間の紫外線暴露でできる茶褐色斑です。大小様々で濃淡もさまざまで顔のいずれの場所にでもできます。小型で多数存在するタイプは、当院ではe-PlusのSR(フォトRF:オーロラ)をおすすめします。1個境界がはっきりしているタイプはQスイッチレーザーが有効です。ただし、炎症後色素沈着といい、レーザー後に一過性にしみが濃くなる場合があるので、しっかり遮光することが大切です。フォトRF:オーロラ、レーザー治療以外では、ハイドロキノン美白剤外用療法があります。
※現在当院ではQスイッチレーザーは行っておりません。
② 雀卵斑(そばかす)の治療
小児期から思春期にかけて両頬から鼻にかけて数ミリ大の淡い褐色斑が見られます。遺伝的な素因があります。紫外線により悪化します。治療としては個人差がありますが当院では、e-PlusのSR(フォトRFオーロラ)をおすすめします。