にきび、にきび痕対策
●にきび、にきび痕対策
にきび(尋常性痤瘡)の治療のゴールは、瘢痕を残さないように治すことです。
(一般皮膚科のにきびの項目もご参照ください)
治療としては、まず一般皮膚科にて適切な治療を受けていただきます。それに加えて難治な方では美容皮膚科治療にも踏み込んで、QOL(quality of life)改善のためにサリチル酸マクロゴールピーリングなどの積極的な治療をご提案させていただき、ご相談してから治療法を決定いたします。また、スキンケアやメイクアップなど正しい知識を丁寧に提供していきます。
●にきび、にきび痕
サリチル酸マクロゴールピーリング
皮膚に化学薬品を塗布して皮膚を剥離させ、創傷治癒機転による皮膚の再生を利用してにきびを改善させる方法です。
サリチル酸マクロゴールピーリングは、皮膚科専門医である上田説子クリニック(福岡)の上田説子先生が、九州大学の医学部皮膚科と協力研究をされたもので、臨床だけでなく、基礎的なデータもそろっています。
サリチル酸マクロゴールは、30%、PH1.7で皮膚の角層のみに作用して炎症をおこすことなく、古い角層はほとんどすべて剥離されます。また、サリチル酸マクロゴールピーリングでは他の基剤と異なり皮膚の皮脂腺から吸収されません。皮膚角層の細胞のみに作用するので、刺激がなく、後からの副作用の心配がないので、従来のグリコール酸や乳酸のピーリング後に痒くなった方にも、適しています。アトピー性皮膚炎がある方には従来のピーリングは難しかったのですが、落ち着いている時ならピーリングを受ける事ができます。
にきびのみならず、しわ、色素斑、きめの改善もあります。1ヶ月に1回、3回受けないと効果が実感できないと思われるので、継続して受けることが必要です。
お化粧は翌日からできます。
なお、このピーリング剤は調剤が難しく、ピーリング剤そのものがとても高価なため、従来のグリコール酸ピーリングよりも若干高くなっています。
さらに、サリチル酸マクロゴールピーリング後、角層剥離状態でのビタミンC浸透によるメラニン色素抑制効果を期待してビタミンCのイオン導入をお勧めしています。
にきび痕
にきび痕には、1、治った直後の赤み、色素沈着、と2、へこみ、陥凹があります。1の色素沈着は、自然にも半年から一年で薄くなりますが、フォトRFで早く薄くなります。ピーリングやビタミンCのイオン導入も色素沈着に有効です。
2の深いにきび痕にはアイスピック型、ローリング型、ボックスカー型に分けられ混在してみられます。治療としては、フラクショナルレーザーが効果的ですが当院にはありません。フォトRF、ケミカルピーリングではコラーゲンの増生により、にきび痕の改善効果があります。
re-Beauによる皮膚画像診断
当院では、一人一人の皮膚の状態を診断するためにカラー/UV写真撮影を行い、時系列に記録し、治療効果を視覚的比較します。
目に見えないしみ(隠れしみ)、肝斑、ポルフィリンなど、見た目ではわからない判断の難しい肌状態を視覚化します。
通常、陰になりやすい眼の周りまではっきり写せます。
クリアタッチSによるにきび治療
クリアタッチSは、光によるニキビ治療です。
◎熱によりアクネ菌やバクテリアの不活性化
◎皮脂腺へのダメージ
◎ニキビの赤みや炎症を抑える
1週間に2回×4週間(合計8回)を目安に治療致します。
個人差があるため回数はあくまで目安となります。
<クリアタッチの3つの効果>
・青色光(殺菌作用)
活性酸素を誘導させる波長415nm付近の青色光を照射することでアクネ菌や皮脂腺を破壊し、ニキビの改善と再発を防止します。皮脂腺にダメージを与えることによって過剰な皮脂の分泌を抑えます。
・赤色光(抗炎 症作用)
炎症を抑える波長660nm付近の赤色光が、血管やニキビの赤みに吸収され、炎症性のニキビやニキビ跡の赤みを抑えます。
・温熱(殺菌作用)
じんわり皮膚をあたためることで、アクネ菌やブドウ球菌等を殺菌し、皮脂腺にダメージを与え角栓が出にくい状態にします。
※ 特に赤みを有する炎症性座層、炎症後の発赤に有効であるといわれています。
施術の特長
•痛みやダウンタイムの少ない治療
温熱による治療法のため皮膚へのダメージはほとんどありません。また治療後はそのままメイクをしてお帰りいただけるため、仕事の合間や買い物途中でも施術することが可能です。