「一般皮膚科」のご案内 保険診療

いぼ、水いぼ



●いぼ、水いぼ

いわゆる“いぼ”は正式には疣贅といい、ヒトパピローマウイルス感染症です。また、“水いぼ”とは伝染性軟属腫といい伝染性軟属腫ウイルスによる感染症です。

●疣贅

子供の手足に多く見られます。皮膚の小さな傷から侵入すると考えられており、手荒れのしやすい人は増えやすいです。現在ヒトパピローマウイルスは200種類以上あり、それぞれのタイプで症状も違うものとなります。
指や足趾の固い丘疹で、足底だと胼胝(タコ)、鶏眼(魚の目)との鑑別が必要となります。治療としては、液体窒素療法、ヨクイニンエキス内服療法、スピール膏貼付法などがあります。
また、外陰部や肛門周囲にできるタイプは尖圭コンジローマといわれ、イミキモドクリーム(ベセルナクリーム)外用が保険適用となります。

●伝染性軟属腫

子供に多く見られ、プール遊び、浮き輪、ビート板などの接触感染や掻破により多発します。特にアトピー性皮膚炎患者では短期間に増加しやすくなります。いずれは自然消退する可能性が高いのですが、半年から3年後かその時期の予想はできません。その間に増えたり、ほかの子供に感染させたりする可能性もあります。年齢や環境、個数などをふまえて、家族と相談して治療法を決めます。
治療としては、ピンセットによる摘除がもっとも一般的ですが、疼痛を和らげるためにリドカインテープによる前処置を行います。ドライスキンの小児は皮膚のバリア機能が低下しており、スキンケアも大切です。日常生活は基本的に通常どおりでかまいませんがタオルやスポンジは共用しないようにします。

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